企業不祥事に見る日本人の性質について

企業の不祥事は「品質を管理するシステムはあるがそれを運用出来る人間は居ませんでした」と言うものが多いように思う。

最近の鉄鋼や自動車もコレだ。

 

このような不祥事が起こる原因の一端として、日本人の「中身よりも表面を取り繕う事を重要視する」という性質がある。

 つまり、本来は「品質確保を目的として管理システムという手段」を用いるが、日本においては「凄い管理システムがあるから安全です」と言うために管理システムを作る事が目的となってしまった。

 

真面目で勤勉にして几帳面な日本人であれば、過去にあった原発や食品偽装等で「管理体制の管理」をする必要がある事が明白に成った時点で、全ての業界において自らの管理体制について鑑みるのが当然の様に思うが、これが行われたのは同じ業界のみ(芋づる式に出てくるやつ)に留まってしまった。

多くの企業が根本的に危険意識が無いので、このような事があっても所詮は対岸の火事で自分とは無関係としか思わないのだろう。

本来危機管理とは、十分な対策を取っていても常に気を抜かずに警戒し続ける事だと思うのだが……

 

何時までも同じことを繰り返さずに歴史から学び、本音と建前でちぐはぐな日本人が真面目に仕事に取り組む日が来ることを心から願います。

 

 

 

 

ところで今、日本の食品は本当に安全ですか?